精神科病院に夜間救急で運ばれてくる患者さんの色々

看護師ブログ

2.服薬自殺を図った患者さん

もともとその患者さんは、私の勤める病院にうつ病で何度か入院歴のある女性患者さんでした。状態が良くなり、本人が「退院したい」と言って、自宅に帰って3ヶ月くらい経っていたと思います。夜勤中救急隊から電話が入り、その女性患者さんが大量の風邪薬と睡眠薬を服薬し、意識不明だと言うのですから夜勤メンバー全員がビックリし、すぐに受け入れ準備をしました。

間もなくして救急車でその女性患者さんが運ばれてきました。グッタリした様子で、意識はない状態でした。Drの指示ですぐに点滴(ルート確保)をし、心電図モニターを装着して、呼吸も浅かったので酸素吸入を始めました。こういった患者さんが運ばれてきてできることは、病院では対症療法をし、必要であれば胃洗浄、あとは患者さんの意識が回復することを待つことです。

対症療法:とりあえず患者さんの症状に対応して処置をする治療法。根本的な解決ではなく、現れた情況に即して行う処置のしかたのこと。

この患者さんは、胃洗浄はしませんでした。どうやら服薬して時間がけっこう経ってしまっていたらしいのです。一緒に住む家族が夜家に帰宅し異変に気付いて、それまでその患者さんは家に一人でいたらしいので、服薬して数時間は経っているだろうということでした。時間が経ってしまっていると、胃洗浄してもあまり意味がないようです。

その患者さんは運ばれてきて3日後くらいに意識が戻ってきました。薬の効果が切れてきたのでしょう。致死量だったら亡くなっていた可能性もありました。飲んだ量が結局はっきりわからなかったので、どうなるかと思いましたが戻ってきて本当によかったです。それから数年経ちますが、その女性患者さんは現在も入院中です。重度のうつ病で、今だ家に帰ることができていません。家族も一度そういった事故があると、次を恐れて受け入れが難しくなるし、本人も「帰りたい」と言いません。病院側も、もちろん病状が良くならないと退院ということにはできません。

こういった夜間での救急の対応に追われていると、夜勤の他の仕事が滞ってしまうので、夜勤は本当に大変です。夜勤帯は看護師が二人なのに対し、日勤帯ならスタッフの人数もある程度揃っているので対応も早くできます。夜勤の相方が新人だったりしたら、自分の動きにかかってくるのでプレッシャーもあったり・・・。実際、急変の時に相方がビビって泣いて全く動けなくて自分一人でがんばった時もありました。(笑)みんな、こういう経験をしながら看護師として成長しているんだと思っています。何もない時の夜勤は本当に穏やかなのですが、何もないことの方が少ないのが現状です。(笑)スタッフの人数も少ないですから、夜勤はいつもヘトヘトになります。

夜間は本当に色々な患者さんが運ばれてきます。精神科なのでちょっと特殊な患者さんが多いですが、どこの科でも違った大変さがあると思います。

やりがいのある仕事ですが、ストレスも多いのが看護師という仕事です。疲れた時、ちょっと癒されたい時、こんなのはどうでしょうか。良い匂いって癒されます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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