精神科病棟勤務中にあった出来事

看護師ブログ

こんにちは!みかんです。今回のお話は、私が勤務中に体験した出来事をお話しようと思います。

いつものように、その日は私ともう一人の看護師さんと、看護助手の二人の計四人で夜勤をしていました。夜間は特に変わったこともなく、朝になって朝食の時間が近づいてきました。「もう少しで今日の仕事も無事に終わるなあ」と、患者さんの朝食の準備をみんなでしていた時、内線電話が鳴りました。電話には私が出たんですが、電話の相手が院長だったので少しビックリしました。院長が当直の時もあるんですが、この日は他のDrが当直だったので、「こんな朝早くに院長から電話?何事?」と思ったんですが、院長はあまり詳しい内容を言わず、「今から一人患者を入れたいから準備してくれる?」とだけ言いました。

その患者さんは、他の病棟の精神科の患者さんでした。私は「院長直々に電話してくるなんてめずらしいな。しかもこんな朝っぱらからなんで院長いるんだ?当直の先生(S先生)どうしたんだろう?」と思いながら、言われるままに患者さんを受け入れる準備にとりかかりました。他の患者さんの朝食の時間もかぶっていたので、私と看護助手のEちゃんは新患の準備の方に、あとの二人は朝食の方に回ってもらいました。

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朝食が始まったのとほぼ同じくらいに、その患者さんはストレッチャーで運ばれてきました。他病棟の看護師さんと、院長、当直のDrも一緒でした。「S先生いるんじゃん。なんで院長まで?」と、私はやはりそこを疑問に思いながら対応したんですが、その運ばれてきた患者さんを見て私はビックリしました。

「えっ!?死んでる??」

見るからにすでに呼吸をしておらず、顔面も蒼白ですし、誰が見ても遺体でした。その間、運んできた他病棟の看護師さんも院長も当直のS先生も誰も喋りません。「ほんとに何事なの!?」と私は思いながらも聞ける雰囲気ではなかったので、とりあえず患者さんをベッドに寝かせました。

院長に、「処置をして」と私は言われました。「え?処置ですか?どこの・・・」と私は思わずマヌケな返しをしてしまったのですが、院長は冷静に「着替えとかだよ。早くお願いね。」とそれだけ言って、当直のS先生と去って行ってしまいました。

「エンゼルケアか・・・。いや、なんか説明は??」

いきなり遺体を運び込まれて何の説明もなく、死後処置だけしてとか、私も看護師になって初めてのことでした。

エンゼルケア:死後に行う処置・保清・エンゼルメイク(死化粧)などの全ての死後ケアのこと

先生たちは去ったのですが、まだその亡くなった患者さんの所の看護師さんがいたので、私は「なにがあったんですか?」と聞いてみましたが、その看護師さんも「私の口からは言えません。」と言うんです。そして、「荷物の準備をしないといけないので・・・。」と言って、自分の病棟に戻って行ってしまいました。「えっ?手伝わないの??」

正直、ちょっとイラっとしました。朝の忙しい時間帯に何の説明もないまま患者さんの遺体をよこし、エンゼルケアだけやってとか言われ、そこの看護師さんはこちらに任せたままいなくなり、「自分とこの患者さんでしょ!てか、説明ぐらいしてよ」とか思いましたが、これも仕事なので看護助手のEちゃんに手伝ってもらって、イラつく気持ちを抑えながらエンゼルケアを始めました。

その患者さんは男性でした。説明ないままなので、名前も年齢も死因もわからないままだったんですが、見た目は5~60代くらいのおじさんでした。冬だったのですごく厚着をしていて、服を脱がせるのが大変だったんですが、その服を脱がせている途中に気づきました。首にクッキリとひも状の内出血の跡があるんです。ハイネックを着ていたので最初わからなかったんですが、服を脱がせていて気づきました。

「説明できない理由はこれか・・・。」

私もEちゃんもすぐに察しました。エンゼルケアを進めていてもう一つ気づいたことがありました。口の中が血だらけだったのでキレイにしようとマウスケアをしていたんですが、患者さんのが半分くらいちぎれていたのです。たぶん、自分で噛みちぎったんだと思います。どのタイミングで噛みちぎってしまったのかはわかりませんが、痛々しかったです。

エンゼルケアの途中、婦長さんが来ました。「ごめんね。大変だったわね。」婦長さんはちょっと申し訳なさそうに言ってくれたのですが、「婦長さんもきっと朝早くに呼び出されたんだろうな」と思い、婦長さんが悪いわけではないので、「いえ、大丈夫です。」とだけ言って処置を進めていたら、婦長さんが今回のことについて話し始めました。

深夜二時ごろ、巡回の時に自分のベルトをカーテンレールに引っ掛けて首を吊っているこの男性患者さんを看護師さんが発見したそうです。すぐに当直のS先生に連絡をして来てもらったそうなんですが、S先生もその看護師さんも初めてのケースで対応がイマイチで、院長に連絡して来てもらったそうです。すでに警察にも連絡して来てもらい、検死も終わった状態で、でも発見した看護師さんがエンゼルケアをしたことがないということで、うちの病棟に遺体だけ運ぶことになったそうです。警察が来たこととか、他病棟で勤務していると知らされない限り全くわかりません。でもエンゼルケアをこちらにお願いするのであれば、説明ぐらいやっぱりしてほしかったなあ、と思いました。

その首を吊った患者さんの家族は遠方で、そもそもこの患者さんのことは「死んだら遺体だけ連れて帰ります」という感じで、普段から疎遠だったそうです。面会にも一度も来たことがなかったそうで、連絡した時もとりわけ驚くこともなく、「ああ、そうですか。」ぐらいの冷めた反応だったそうです。

精神科疾患の身内を持つ家族の方で、そうやって自分の身内を敬遠する家族の方はわりと多いのが現状です。わざわざ遠方の病院に入れたりする人もいます。この患者さんの家族もその一つの例です。世間一般でも精神科の患者さんは、好奇の目で見られたり敬遠されたりします。身内ですらそうなのです。全員がそうだというわけでは決してないのですが、そういった現状があるということです。私は何とも言えない、複雑な気持ちになります。

その患者さんの遺体は、家族が夕方くらいに引き取りに来るということでした。婦長さんが悪いわけでもないのに、なぜか何度も私たちに謝ってくるのでイライラもいつの間にか消えていました。

看護師をしていると、看護する側のメンタルもけっこうきつい時があります。「仕事だから」と、割り切っているつもりでもです。ですから、仕事のことは家に帰ったらなるべく考えないように私はしています。子供と楽しい話をして紛らわせたり、帰って家事をしていたら忙しくて忘れていたり。(笑)こうやってブログを書くのも発散になっています。そして疲れて寝っちゃっています。(笑)そうやって切り替えながら、なんとか日々やっています。

更新ペース遅いんですが、次回もまたぜひ読んでください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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